フラワーエッセンスとはどんなものですか?
フラワーエッセンスとは、心とからだや感情の健康、および魂の発達のための奥深い問題に対して使用される液体状の製品です。ホメオパシーや、鍼灸、カラーセラピー、ハンズオンヒーリングなどのような非常に精妙なエネルギーを扱う、エネルギー療法(波動療法)といわれる領域に属します。

フラワーエッセンスの起源はいつごろですか?
花を用いた療法は古代から行われてきましたが、フラワーエッセンスが近代のかたちを定着させたのは、イギリスの医者であったエドワード・バッチ博士によって1930年代に最初に開発されました。博士は、イギリスの野生の花から38種類のフラワーエッセンスをつくりました。その後ここ数十年間で、FES (Flower Essence Society) をはじめ多くの会社がさまざまな花からのフラワーエッセンスを開発、研究してきました。

フラワーエッセンスは、どのようにしてつくられるのですか?
フラワーエッセンスは、野生の花や、環境汚染のない状態で育てられた花を、水という媒体に花のエネルギーのみを抽出したものです。アルケミーの四大元素である、大地、水、空気、火のエレメントが調和のとれた状態にある、いわゆる“自然界の研究室”でつくられます。製造段階においてはさらに、第5の要素である“クイントエッセンシャル”の要素が、作り手の繊細な感覚で四大元素に同調し、加えられます。晴天の早朝に、夜露に満たされた新鮮な花が摘まれます。つぎに、水の入った器に花を浮かべます。そして、暖かい太陽の光の下に数時間おかれます。この過程を通して、植物のヒーリングのアーキタイプが内在する花のエーテルエネルギーパターンが、水に転写されます。この“マザーエッセンス”にブランデーが加えられ、活性化と希釈が行われて、販売用の“ストック”ボトルが用意されます。


フラワーエッセンスは、どのようにして使うのですか?
使用方法はさまざまです。最も一般的な方法は、希釈した服用ボトルから一回4滴を一日4回とります。お店で販売されているストックボトルから数滴をコップ一杯の水に落として飲むのもよいでしょう。もしくは、30 の遮光ビンに保存用のブランデー1/4(もしくは炭酸ビネガーか、植物グリセリン1/3)と、水を入れて服用ボトルをつくります。2種類以上のエッセンスを使うときは、それぞれ2滴づつ入れます。その他にスプレイボトルに入れて使う、化粧水やスキンクリームに混ぜて使う、お風呂に入れて使用するなどの方法があります。

一度に二種類以上のエッセンスを使用してもいいですか?
数種類のフラワーエッセンスを混ぜて使うことができます。コンビネーションをつくるときは、それぞれのエッセンスがともにどのように働くかを考慮して、適切な組み合わせにすることが大切です。もしあなたが熟練したプラクティショナーのアドバイスを受ける機会がない時は、一度に使うエッセンスの種類は3〜5種類までにすることが一番よいでしょう。


フラワーエッセンスはどのようにして選びますか?
自分の感情や精神的な問題の中で、どれが今、
最も助けを必要としているかをどのように見極めますか?

フラワーエッセンスを選ぶ際に一番よい方法は、まず、「フラワーエッセンスハンドブック」や「フラワーエッセンス・レパートリー」などの関連書籍を読み、それぞれの花の性質をよく理解することです。次に、あなたの健康や成長にとって、現在どの問題が一番重要であるかを判断します。その選択にもとづいて、それらの問題に関連するエッセンスを選びます。

フラワーエッセンスを使うと気持ちが楽になるのですか?
ある一定の長期にわたってフラワーエッセンスととり組むと、人生の目的、生きる意味や人生を創造していくということに触れ、より生き生きと感じることができるでしょう。しかし、エッセンス自体が幸福感をつくり出すこともなければ、からだの痛みや心の悩みを追い払ってくれることもありません。フラワーエッセンスは、心の葛藤や挑戦への私たちの意識に刺激をあたえるというかたちで働きます。そして、個人の健康や成長にとっての障害となるものにとり組む能力を高めます。ですから、フラワーエッセンスを使用すると時折、痛みや悩みについての気づきが起こり、ある種の不快感を刺激することがあります。これは健康へと向かう旅の健全な一過程なのです。そして化学物質によって、人工的に感情を抑制したり痛みを押さえたりする方法よりも、より完全な状態の健康へと導くことができます。


もし全く変化に気づかなかったとしたら?
どのエッセンスも同じように効果があるのですか?

フラワーエッセンスは、共振作用の法則によって働きます。ですから、あなたが今直面している精神的、感情的な課題の核心にぴたりとマッチしたときに最も効果的に、意識的に気づくかたちで働くでしょう。もしあなたが、表面的な症状や一時の感情にのみ用いているのであれば、そのフラワーエッセンスからはそれほどの効果は感じられないかもしれません。


フラワーエッセンスは身体への効果はありますか?
身体的な病気も治癒することができますか?

フラワーエッセンスは、‘頭痛にはアスピリン’というように生化学的な作用はありません。しかし、私たちのからだが体験する経験に対して影響を与えます。たとえば、感情ストレスを解放するように助けるエッセンスは、結果として身体の緊張をゆるめることがあります。働き過ぎの人が、なぜそれほどの疲労にいたったのかを発見するといったように。
フラワーエッセンスは、病気に対する感情的な反応に対して用いられることにより、病気という現象をつくり出すことに貢献したと思われる、心の底に横たわる葛藤や緊張ととり組むことによって、病気に悩む人を助けることができます。しかし、フラワーエッセンスが特定の病気を治すことはありません。むしろ特定の身体症状ではなく、精神的、感情的な根本の問題にそって選択されるものです。

フラワーエッセンスが作用しているのがどのように分かりますか?
症状を抑える化学薬品と違い、フラワーエッセンスは感情の変化に対する触媒として、意識を刺激するかたちで働きます。多くの人々はエッセンスを使用して、非常に穏やかではありますが認識できる違いを報告しています。それらはよりはっきりとした、穏やかなまたは対処できる感覚として感じられるかもしれません。しかしエッセンスを用いて、実際に特定の変化に気づくためには、何らかの方法を用いてあなたの感情と精神状態を、目的をもって観察することが必要でしょう。日記をつけたり、友人やカウンセラーと定期的に話をしたり、夢や内的な出来事について書き留めるなどです。また身近なところにいる誰かが、あなたに変化が起こっていることを最初に教えてくれることがよくあることです。
内面の変化に気づくようになるためには、少し練習が必要かもしれません。ふだん私たちは、身体的な経験で、問題や痛みにどのようにフォーカスしていったらよいのかを知ることができます。たとえば、私の足の痛みは左の足首より下の方から感じる、夜や寒い日にはとくにズキズキと痛む、といったように。同じように私たちは、自分の感情や思考を自己観察と内省という意識的な方法で、より的確に気づくようになることができます。


上記のような変化に気づくのはいつ頃でしょうか?
エッセンスの効果はどのくらい保ちますか?
30mlの服用ボトルでは、通常一度に4滴を一日4回使用しますが、その場合は約1ヶ月保ちます。1ヶ月が感情変化の一基本サイクルです。ですから、十分に変化を体験するためには少なくともこの期間エッセンスを続けることが勧められます。はじめの頃はかすかな変化として感じられ、しだいにより明確さを帯びてきます。1ヶ月は一般的に勧められる期間です。多くの人はそれより長く、また短い期間で用いてよい結果を得ています。そしてあなたが目的としていたものを認識でき、完全に吸収できたと感じたときにはエッセンスの使用をやめてください。


フラワーエッセンスには、アレルギー反応や副作用がありますか?
多量に使いすぎてもだいじょうぶですか?
フラワーエッセンスは、植物のバイブレーションパターンで形成されており、物質的な成分はほとんど含まれていません。よって、一般の医薬品や精神薬とは違い、毒性はなく、肉体への生化学的な作用はありません。ですから多く使っても上記のような反応はありません。
しかし、フラワーエッセンスを使用すると心身に不快な経験をすることがあります。これは感情の滞りを動かし、心の葛藤の原因となっているものに気づくときの最初の抵抗であるかもしれません。この状態は、副作用でもなければ状態を悪化させているのでもありません。これは、あなたをより大きな健康と気づきに導く一過程なのです。しかし、エッセンスの選択がふさわしくない場合は、‘癒し’と言うより混沌とした状態を経験することがあります。
また、フラワーエッセンスを使用すると疲労感、頭痛、一時的な湿疹などの身体的な反応があることがあります。これは、エッセンスによって刺激され、感情が目覚めようとするときの身体の反応です。この症状は一般的に一日以内にはおさまります。もし感情的、身体的な反応が強すぎると感じた場合は、使用する量と頻度を減らしてください。または、違うエッセンスに変えてください。


フラワーエッセンスと、アロマテラピーのオイルとの違いは
何ですか?

最も顕著な違いは、エッセンシャルオイルは香りがあり、フラワーエッセンスには五感で感じるほどの香りがないということです。エッセンシャルオイルは、嗅覚を通して脳に働きかけます。また、化学成分が高密度に抽出されたもので、服用することは危険です。ほとんどのエッセンシャルオイルは、はじめにキャリアオイルで希釈してから、肌に塗布します。これに反してフラワーエッセンスは、そのまま肌に塗っても、服用しても全く安全で、やさしく作用しますす。
エッセンシャルオイルは、植物のさまざまな部分、花、根、種、茎など精油のある箇所からつくられます。一般的には、水蒸気蒸留法という方法で抽出されます。フラワーエッセンスにおいては、非常に少量の花のみが使用されます。花のバイブレーションパターンが水に転写されて、さらに希釈されます。ですから、エッセンシャルオイルは物質の抽出物であり、フラワーエッセンスは、微細なエネルギーの抽出物です。
フラワーエッセンスとエッセンシャルオイルは、ヒーリングワークにおいてお互いに大変協力してはたらきます。両者は、心とからだの両方に作用しますが、それらは全く逆のアプローチをとります。エッセンシャルオイルは、五感を通して身体に入りつぎに魂に働きかけますが、フラワーエッセンスは、魂の微細なエネルギーフィールド(オーラ)に働きかけることによって、身体の健康に影響を与えます。フラワーエッセンスとエッセンシャルオイルは、スプレイボトルにともに入れたり、スキンクリームやマッサージオイルに混ぜて使用できます。

フラワーエッセンスとハーブとの違いは何ですか?
フラワーエッセンスは、植物の花からつくられ、そこに高いヒーリングのエネルギーを含んだ製品です。ハーブ製品は、大量の植物を用いて植物のさまざまな部分からつくられます。お茶、ティンクチャー(液体)、カプセルなど様々なかたちがあり、直接肉体に強い影響を及ぼします。種類によっては毒性があったり、多量に摂取すると危険なものもあります。一方でフラワーエッセンスは、全く安全です。また、フラワーエッセンスは、ハーブレメディと連結して安全に使用することができます。ヤロースペシャルフォーミュラが、ハーブとフラワーエッセンスが組み合わされたよい例です。

フラワーエッセンスは、ホメオパシーのようにはたらきますか?
フラワーエッセンスとホメオパシーレメディは、よく似たつくられ方をしますが、そこには非常に重要な違いがあります。両者は、生化学的な法則より、エネルギーの法則を基本としており、物理的に希釈されるという点では似ています。そして両者とも、人間の全体性・・・心とからだ・・・を扱い、症状を抑えるというよりは、個人のヒーリングプロセスにはたらきかけます。
しかしながらフラワーエッセンスは、ホメオパシーが基本とする「同種の法則」(同じ性質のものが同じ性質のものを治す。)では作用しません。フラワーエッセンスは、個人の内にある二極性をバランスさせ、統合することを助けます。ホメオパシーのプラクティショナーは、患者の症状に合ったレメディを照合して、的確に特定の病理学上の症状に従って処方を行います。一方でフラワーエッセンスのプラクティショナーは、それぞれの植物がもつ精妙な性質である、人間の魂の発達のためのアーキタイプ的なテーマにそって処方を行います。自己実現への課題や、人生の運命的な問題、魂の発展を妨げている病理などに対応します。
また、両者は作り方と使用方法に違いがあります。フラワーエッセンスは、開花したばかりの新鮮な花からつくられますが、ホメオパシーは、植物のあらゆる部分、鉱物、動物、および人体の部分などさまざまな物質からつくられます。ほとんどのホメオパシーレメディと違い、フラワーエッセンスはカンフルや作用の強いハーブがもつような解毒剤的な作用はありません。
ホメオパシーレメディが、フラワーエッセンスの働きを妨げることはありません。多くのホメオパシーのプラクティショナーがフラワーエッセンスを使用しており、クライアントに勧めています。

フラワーエッセンスは、どのように作用しますか?
フラワーエッセンスの働きを理解するためには、まず、人間が物質的な肉体以上の存在であること、生命エネルギーの体を持ち、その体は感受性と知覚力を、そして「自己」(Self)の霊的エッセンスを兼ね備える存在であることを認識する必要があります。フラワーエッセンスは、植物の生命力をエネルギーのかたちで抽出したもので、人間の生体エネルギーに浸透して心の内面にある特定の性質を呼び覚まします。それは、音や光という媒体を通して・・・フラワーエッセンスは、水という媒体を介しますが・・・インスピレーションやその意味を伝える音楽や芸術と似ていると言えます。
フラワーエッセンスの作用は、物理学で知られている“共振の原理”に基づきます。ピアノの弦が共鳴音で鳴り響くように、人間の“魂の音色”も、・・・ 癒しと成長が必要とされるとき ・・・フラワーエッセンスの“魂の和音”に反響するのです。医薬品やハーブレメディと違い、フラワーエッセンスは肉体に直接に影響したり、科学的な作用がありません。フラワーエッセンスは、人間の生体エネルギーフィールドにはたらきかけます。つまり、精神、感情、および身体の健全な状態を導くようにはたらきます。
フラワーエッセンス療法は、植物が表現する成長パターン、形態、色、香り、そして自然界に存在するエネルギーそのものが宇宙の法則を表しており、人間の思考、感情および経験はこの法則を反映したものであるという的確な理解にもとづいて行われます。
物理学は過去1世紀にわたり、物質と意識は相互に絡み合って存在すると理解してきました。しかしながら、医学の分野においては一般的に、未だ人間を機械の一部として扱う19世紀の方式が採用されています。21世紀に入り、人間の意識がいかに健康に影響を与えるかについての研究が、医学の分野においても発展することが予想されます。そして私たちは、フラワーエッセンスの働きをさらに学ぶことになるでしょう。

フラワーエッセンスがもつ効果はどのようにして分かるのですか?
フラワーエッセンスの性質は、第一段階においてエッセンスがつくられる植物の包括的な研究からスタートします。この研究は、植物の構造とかたち、成長パターン、色、環境との関係、化学成分、薬草について、および植物に内在するエネルギーの性質などを網羅しています。次にこれらの性質を、人間の特定の感情パターンに関連づけします。この初期の処方で、プラクティショナーによる臨床テストが行われます。彼らの報告にもとづいて、エッセンスの性質に改良、実証、また新たに付け加えられたりして 徐々に普遍的な定義へと形づくられていきます。
フラワーエッセンスにおけるこの臨床研究は、“経験主義の”リサーチと呼ばれます。過去2世紀の間、ホメオパシーレメディにおいても実証されてきた方法です。また、近年の科学的な方法論にもとづいたプラシボーテストなどの補足の研究方法なども採用されています。
しかし、すべてのフラワーエッセンスの会社が、こういったリサーチを実施しているわけではありません。FES (Flower Essence Society) では、過去20数年間にわたりフラワーエッセンスの専門的な臨床研究を重ねてきました。また日本では、フラワーエッセンス普及協会がFESの協力の下で、日本国内のリサーチ研究を進めています。フラワーエッセンスの臨床研究にご関心のある方は、フラワーエッセンス普及協会までご連絡ください。